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2008年4月

2008/04/30

持ちつ持たれつ

恋人を引っ張って、洋服を買いに行く。

これを買うと、心に決めたものがふたつあったのに、ひとつはすでに売切れてしまっていた。それは目の詰まったハイゲージのカーディガンで、仕方なく同じようなものを探して歩く。あちこち歩く。途中で恋人がうんざりしているのがひしひしと伝わってきたけれど、背に腹はかえられない。なだめたりすかしたりしながら、夕方まで探し歩いた。

ハイゲージで、袖がたっぷりしていて、丈は短めで、ベージュで、と理想を高く持ちすぎたせいか、けっきょく心に染むような品は見つからなかった。さんざんつきあわせてしまった恋人に夕食をおごって、帰路につく。

それぞれ仕事をしたのち、恋人の博士論文をめぐって、空が白みはじめるまで話し合った。おかげで方向が定まってきたと恋人が言うので、得意になる。ついでに昼間の埋め合わせまで達成したようないい気分で、眠りについた。今日で4月もおわり。

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2008/04/29

昼の画、夜の音

1947年に撮られた『20年後の東京』という映画が観たくて、恋人とふたり、映画保存協会の蔵で開かれたD坂シネマ・アンコール上映会に行く。

主催者の説明によると、傷の入った16ミリフィルムは、その価値が理解されずに捨て置かれていたのを、誰かが拾いだしてきたものであるらしかった。そのおかげで、こうして運よく日の目を見ることができたわけだけれど、おそらくこれと同じような価値を持つフィルムのほとんどは、すでに消失してしまっているのだろう。空襲で一面の焼け野原となった跡に、バラック小屋が立ち並ぶ東京の光景を眺めながら、それをつくづく口惜しく思った。

『20年後の東京』があまりにもおもしろかったので、『東京タワーはわが息子―内藤多仲博士を囲む』『ムカシが来た―横浜市長屋門公園古民家復元の記録』と、さらに2本続けて観た。私たちの隣では、若い大工さんが食い入るように画面を見つめ、なにごとか熱心に書きつけていた。

夕食をとったのち、今度は馴染みの古書店で開かれた加藤千晶さんのライブへ行く。「ピタゴラスイッチ」と歌っている、あの声の人である。カーテンのむこうからひょっこり現れた姿を見て、私はいっぺんで加藤さんが大好きになった。佇まい、手や足の運び、表情、声、そのすべてに人柄がにじみでていて、次々とシャボン玉が弾けていくような明るい歌に、ぴったり似合っていた。

本棚の隙間からのぞき見る楽しいライブが終わって、楽器を片づけたあとのスペースで、打ち上げが開かれた。いつものように、私たちも図々しくお邪魔させてもらう。なんだか最近、仕事そっちのけで飲んでばかりだ。たまにはそんなときがあってもいいか。

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2008/04/28

洋梨体形に用なし

Uさん宅で、搬入を明日に控えた原画展のパネル作りの続きをする。いつものことながら、Macがすぐにへそを曲げるので、たっぷり夕方までかかってしまったけれど、なんとか搬入に間に合ってよかった。

夜、半ば恋人に引きずられるようにして、「進まない自転車」をこぎに行く。仕事を口実に逃れようとする私を引っ張っていくのは、それだけ恋人が、私の体形に危機感(ないし不満)を抱いているからだろうかといぶかしむ。

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2008/04/27

古本市1日目。先日買った麻のワンピースを着てみる。鏡を見ながら、うっかり地面に腰をおろさないようにしなくてはと、自分を戒める。

よそゆきの格好をした恋人とふたり、青空号と夕やけ号に分乗して、それぞれ担当の場所へむかう。出店者の準備がととのい、時間どおりに市が始まったのを見届けてから、ふたたび合流。デジタル機器に記録を焼きつけながら、ひとつひとつの会場をまわった。

そうしていると、あちこちで懐かしい顔にぶつかる。つい先日会ったばかりの人もいれば、半年ぶりという人もいて、なんだかひどく嬉しくなる。それで気が大きくなったのか、財布の紐もすっかりゆるみ、予想をはるかに上まわる数の本を買ってしまった。

でも、どこの場所で、どんなことを話しながら、誰から買ったか、それを手に入れた瞬間の記憶が宿った本というのも、なかなか貴重なものである。

終わりの近づいてきたころ、結婚式のために岡山から上京してきた友人も来てくれた。時間がなくて、たいしたもてなしができなかったにもかかわらず、「すてき」と繰り返してくれる。そうなの、すてきなの、とまるで自分が褒められたように威張ってしまうのは、きっと私がこの町を本当に好いているからだと思う。

すべてが終わったあと、実行委員とゲスト、古本市を手伝ってくれた助っ人さんで、打ち上げをした。成り行きから、自分の仕事と夢について話したのだけれど、出版業界に造形の深い人たちは、こぞってその厳しさばかり口にする。でもこれまでにも同じことをさんざん聞かされてきたので、免疫がついてしまい、かえって動じなくなってしまった。ここまできたら、もういっそ思うまま生きてみるしか道はないのだった。

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2008/04/26

黒いペット

2008_04270008 昨日に引き続き、Uさんのお手伝いをする。といってもいつもの雑務ではなく、今日は古本市の参加企画のひとつとして、ゲストを招いての内覧会が開かれ、私はその受付を担当したのだった。ヤスデとゴキブリがペットという、一風変わった女性のつくりだす一風変わった作品を、Uさんとゲストがゆるくしゃべりながら紹介するという企画で、前々からそのゲストの方を慕わしく思っていた私は、3人のおしゃべりを背後から楽しく聞いた。

内覧会が終わってから、打ち上げと称して飲みに行くのに、私もお邪魔させてもらう。ちょうどゲストのSさんが私の前に座ったので、直接話す機会に恵まれた。そこには女ばかり集まっていて、なんだか久しぶりに「女」らしい話題に花が咲いた。断っておくけれど、女は男以上に下世話な話が好きなものなのである。

最後に図々しくSさんの名刺をちょうだいして帰る。

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2008/04/25

どちらでしょう

Uさんのお手伝い。展覧会までもう1週間を切ったので、せっせとパネルの準備をする。けれど不器用な私は、カッターもろくすっぽ使えず、どうしたってパネルをまっすぐに切れない。失敗してパネルを無駄にするのも申し訳ないので、ざっくりとだけ切り出して、最後の仕上げはUさん本人にお任せすることにした。

イラストレーターやフォトショップの使い方も、教えてもらいながら少しずつ覚える。しまいには、手伝いに行っているんだか、パソコン教室を開いてもらっているんだか、判然としなくなる。

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2008/04/24

愉快な夜

2008_04070063 大学で都市社会学を教える恋人に頼まれて、パソコンに保存してある写真を、場所ごとに整理しなおした。「上野」だとか「渋谷・原宿」だとか「東京・有楽町・銀座」だとかいう具合に。

それはそれは膨大な量で、すべて整理しおわるまでに、数時間を要した。なかでも特に多かったのが「谷根千」の写真。すっかり容量の膨らんだファイルは、開くまでに時間がかかる。これだけよく歩きつくしたなぁと、ふたりの歴史をしみじみ思い返した。

夜は、まさにその谷根千で、いよいよ今週末に迫った古本市の会議に出席する。増刷したチラシを折りながら、当日の流れを再確認していたのだけれど、研究会に行っていた恋人が遅れて顔を出すころには、ビールやせんべいがふるまわれ、ただの飲み会になっていた。

それから、折りあがったチラシを運ぶついでに、事務局となっている古書店へ顔を出すと、そこでもまた酒盛りがひらかれていて、「まぁまぁ一杯」と誘われるまま、お相伴にあずかった。高尚な話(1割)から尾籠な話(9割)まで、知った顔、見知らぬ顔と愉快に話す。じゃあまた、とほろ酔いで帰路についたときには、すでに夜中の1時をまわっていた。

おかげできちんとした夕食を食べそびれてしまったし、明日に仕事も残してしまったけれど、とても楽しい時間だった。私たちはこの町とひとに、たくさんのものをもらっている。

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2008/04/23

私はおばさん

せっかくのぽかぽか陽気なのに、一日中家にこもって原稿を書いていた。なにしろ今日が締切なので。

マイクロアレイだとかPGxだとか、私にはてんで意味のわからない専門用語と格闘していると、意識がはらはら散ってゆくので、気分転換に、ときどき、生後7ヶ月の甥っ子をあやしてみたりした。はちはちと太った甥っ子は、そのむっちりした腕を祖母(彼にとっては曾祖母)に、「レンコンみたい」と評されていた。言い得て妙だ。でもとてもかわいい。赤ん坊ってこんなにかわいいものだったか。

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2008/04/22

王道に近道なし

昨日と同じく、美容関係の企業へ取材に行く。これで4日連続、なにかしらの取材をしていることになる。

今日は取材にかこつけて、こっそり減量法について質問してみたけれど、王道に近道なし。やはり日々の積み重ねが大切であるらしい。体内年齢が32歳だなんて、口が裂けても言えなかった。

だからというわけではないけれど、夕食には野菜をたっぷり入れたコンソメスープをつくり、さらに恋人にくっついて「進まない自転車」をこぎに行った。これが毎日続けられるようなら、今の私にはなっていなかっただろうに。

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2008/04/21

またひとつ

2008_04210053美容関係の企業を取材する。一般女子なら目を輝かせて飛びつきそうな仕事だけれど、残念ながらその方面にはとんと疎く、いまいちぴんとこない。ライターの人選を間違えたかな、とディレクターHくんも苦笑。

上野駅の顔「聚楽台」が、本日かぎりで店を閉めるというので、帰りに恋人と待ち合わせて行ってみた。予想はしていたけれど、やはり名残を惜しむ客でいっぱいで、とても入れそうになかったので、写真だけ撮って別のレストランで食事をした。2008_04210063_3

聚楽台といい、大阪のくいだおれといい、昭和の面影を残す有名店が次々と消えていく。特別な思い出があるわけではないけれど、私たちが子どものころから、当たり前のようにそこにあって、これからもずっと当たり前のようにあり続けると思っていたものが、ひとつ、またひとつと消えてい くのを目の当たりにするのは、どこかさみしい。 

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2008/04/20

仕事そっちのけ

昨日に引き続き、「大家さん紹介」の取材。今日も2ヶ所をまわり、それぞれの場所でこれまたおもしろい話を聞かせていただいた。

こうして色々なひとの人生を垣間見させてもらうと、とにかく自分の思うように生きてみたらいい、と妙に鷹揚な気分になってくる。それはひどく危険なことでもあるけれど、だからこそおもしろいのかもしれなかった。

一旦帰って夕食をとったのち、今度は古本市の助っ人集会に顔を出す。助っ人さんたちが集まって分担を決めている間に、私たちは隅のほうでひたすら景品を作る。ハサミを持ったり針を持ったり、家内制手工業のように、こつこつと、ひとつずつ、作りあげていく。

私も恋人も仕事を残してきたので、飲み会は辞退して帰った。古本市の準備は思う以上に大変で、時間も労力も使う。けれどそれ以上に、得るもののほうがずっと多いように思えるのだった。

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2008/04/19

平々凡々

2008_04190178 古本市のブログに掲載する「大家さん紹介」の記事を書くために、千駄木へ取材に行く。恋人がカメラマンで、私がライターという名目になっているけれど、ときには役割を交代することもある。

今日は2ヶ所をまわり、そのどちらでもとても興味深い話を聞かせていただいた。おひとりは、蝶の写真を撮って歩くという趣味が高じて、とうとう本を1冊書きあげてしまったというし、もうおひとりのほうは、「掃苔」(墓参り)が趣味で、そこにどんな人が眠っているか思いめぐらせるだけでなく、実際に調べあげてしまうという。

それで、へえー、ほうー、と感心してばかりいた私と恋人も、なにかそういう特別なことができないかと、帰り道でさんざん考えた。けれど残念ながら、のんべんだらりと日々を送ってきた私たちには、なにひとつ特別なところなどないのだった。

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2008/04/18

小さな勝利

我が家に新しい体重計がやってきた。体重、体脂肪はもちろんのこと、基礎代謝や体内年齢、内臓脂肪、筋肉量、骨量まで測れる優れものだ。

お風呂に入る前に、裸になって乗ってみる。体重はひとまず置いておいて、基礎代謝、内臓脂肪などは、まだ標準の範疇にあり、ほっと一安心。ところが実年齢27にして、体内年齢が32歳と出た。なにをこしゃくな、と思い、読みさしの本を片手にじっくり30分ほど半身浴をしてから、今一度測りなおしたところ、ぐんと若返って25歳に。闘いに勝利したような気分になる。

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2008/04/17

臨む月

久しぶりにライターのお仕事。ディレクターHくんと、医療関係のベンチャー企業に取材に行く。

ライターの仕事を始めて1年が経ち、ようやく要領をつかんできたところだったのに、私が仕事を休んでいる間にテンプレートが一新されたので、またしばらくは苦労しそうだ。

その足で、新しくなった大丸東京店へ行き、愛らしい盛りつけのデザートを5つ買う。かしまし娘(14年来の親友たち3人)のSちゃんが、いよいよ臨月を迎えたので、みんなで会いに行くことになったのだ。

なにしろ「ふたりでひとり」という状態を見られるのは、これが最後のチャンス。もう2~3週間もすれば、この世に新しい命が誕生するのだ。なんという不思議。Sちゃんが母親になるなんて、いまだに信じられないけれど。

かしまし娘と過ごす時間は、いつもあっという間。お土産を交換しあったり、結婚式の写真を眺めたり、ピザを食べたりしているうちに、4時間も経っていて、私たちは帰宅したSの夫と入れ替わるようにして、あたふたと帰路についた。

次回の集会は、Sの出産後、まさにその病室で開かれることとなった。どうぞ健やかな子どもが生まれますように。

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2008/04/16

効果あり

Uさん宅にてお仕事。いよいよ近づいてきた展覧会にむけて、DMを発送したり、原稿をスキャンしたりして働いた。

夜はまた恋人と、「進まない自転車」をこぎに行く。筋肉疲労が心地いい。

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2008/04/15

戦利品

母がパスポートを取りに行くと言うので、一緒にくっついて街へ出る。ところが窓口に出向いた母は、受付の人と一緒になってひとしきり笑ったかと思うと、なにも受け取らずに戻ってきた。聞けば、交付は4月18日以降と手紙にあったのを、見落としていたらしい。

それからふたりで買物に興じる。久々に買ってやるぞ、と気合を入れてあちこちまわったのに、なかなか気に入ったものに出会えない。気持ちばかりが空回りして、もどかしさに焦れていたところで、ようやく麻のワンピースを購入。少々値は張ったけれど、たまには良しとしよう。

仕事帰りの恋人と合流し、3人で食事をして帰る。

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2008/04/14

夜目

恋人を仕事に送り出したあと、部屋を隅々まで掃除する。机に積んだままの本も、なんとか本棚に押しこみ、書き物スペースを広げることに成功した。

夕刻、帰途にいる恋人から「はらへり」というメールが届いたので、冷蔵庫をあさって豚肉とキャベツの蒸し煮をつくり、一緒に食べた。それからふたりでジムに行き、ひたすら「進まない自転車」をこぐ。恋人の命によって、今年は下半身を鍛えなければならないのだ。

ひとりで帰ったら、家の前で、見知らぬサラリーマンに「もう帰るんですか」と声をかけられる。聞こえなかったふりをして、そそくさと家のなかに逃げこんだ。夜目ならばすっぴんでもいけるのだろうか。

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2008/04/13

大人のお遊び

図鑑に載ってない虫 完全攻略版(2枚組) 昨日まわりきれなかったところをまわろうと、再び谷根千へむかうも、春とは思えぬ寒さに出鼻をくじかれる。しまいには雨まで降ってきたので、尻尾を巻いて逃げ帰る。

日付が変わってから、『図鑑に載ってない虫』を観る。三木聡と松尾スズキのコンビだったので、すわ『インザプール』の再来かと期待したのだけれど、ちょいと遊びが過ぎる映画だった。

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2008/04/12

谷根千めぐり

月末に行われる古本市のチラシを配るため、自転車に分乗して、谷根千をまわる。実を言うと、私と恋人も実行委員に名を連ねているのであった。

新しくできたお店にあいさつをしながら、馴染みのお店にも顔を出す。この2年でずいぶんと知り合いが増え、街ごとぐっと親しくなった。古本カフェでお茶をするついでに、『装丁の仕事160人』なる本を買ったら、ここにも知り合いをふたり見つけてびっくり。世間は狭い。

それから、へび道に最近できたベーグル屋で2種類のベーグルを買い、昨年の古本市でお世話になった根津のイタリアンレストランで、カフェラテをひとつ買い、上野まで足を延ばした。不忍池に浮かぶボートを眺めながら、ティータイムと洒落こむ。家族連れのこぐ白鳥のてっぺんに、すました顔でかもめが一羽、とまっていた。2008_04130030

夜、ストレス発散という名目で、初めて恋人とカラオケに行く。懐メロばかり(「恋の奴隷」や「悲しき口笛」、「可愛いベイビー」など)1時間半歌って、雨のなか、ほくほくした気持ちで帰った。

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2008/04/11

お茶からお酒まで

イラストルポライターUさん宅にて雑務。月末に行われる原画展のお知らせを発送し終わり、仕事が一段落ついたところで、ふたりでお茶を飲みに行く。Uさんがまだ駆け出しだったころに受けた驚愕の仕事、文芸雑誌のパーティについてなど、1時間ばかり話を聞いて解散。

それから池袋に行き、旧友ふたりと食事をした。思えば、ふたりと出会ったのも池袋なら、友情を育んだのも池袋。石田衣良も真っ青である。次々に懐かしい名前の飛び出す会となった。

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2008/04/10

ひととせ

Photo 7人乗りのワゴンを借りて、家族で桃の花見に出かけた。ところは勝沼で、ハンドルを握るのはこの日のために仕事を休んだ父。その父に誘われた私の恋人も同行する。

実は去年も、ちょうど同じ日に同じ場所を訪れた。あの日は澄んだ青空が広がっていたけれど、今日はあいにくの雨模様。でも「雨にけぶる桃ってのも、案外風情があっていいかもよ」という父の言葉どおり、しずくをまとってたおやかに光る花は、去年とはまた違った姿で私たちを楽しませてくれた。

傘を手に、数十種類の桃を眺め、花のトンネルをくぐり、写真を撮りあう。そうしながら、「家族」をしているなぁと、ぼんやり考えた。それは「家族である」ということと、似ているようで少し違う。

Photo_2去年も訪れた、小高い岡の中腹にあるレストランで食事をしながら、今年は参加者がふたり増えたね、と話した。すると父が「来年は運転手ごと小型バスをチャーターして、もっと大人数で来ようか」と、冗談とも本気ともつかないことを言い出した。父はときどき、真面目な顔をして突拍子もないことを言う。でもなぜだか私は、もうひととせのちの花見を楽しみにしているのだった。

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2008/04/09

疲れに負ける

昨日に引き続き、Uさん宅にてDM発送の準備。アドレスブックの情報を訂正したり、印刷されたラベルや切手をどんどん貼りつけたりして、夕方まで働いた。夜は月末に開かれる古本市の会議があったのだけれど、疲れに負けて欠席してしまう。

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2008/04/08

暴風雨

大学で非常勤講師を務める恋人は、今日から始業。昨年よりひとコマ授業数も増え、それらしい風格がついてきたように思う。

私は約3週間ぶりに、イラストルポライターUさん宅にお邪魔して、雑務を手伝う。Uさんが企画した展覧会のDM発送の準備をしていただけなのに、ラベル印刷に手間取ったり、アドレスブックに誤りがあったりして、なぜだかものすごく時間がかかる。Uさんとふたり、さんざんMacに悪態をつく。

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2008/04/07

一杯の珈琲から

Photo_3   昨日挟みこんだばかりのチラシを持って、谷根千の町をめぐる。最後に、平日の昼間だけ店を開ける小さなカフェで、ケーキセットをいただく。路地に揺れるのれんと、四季折々の花が目印の、気持ちが落ち着くカフェである。

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2008/04/06

折りに折る

Photo 助っ人さん(ボランティアスタッフ)たちに集まってもらい、古本市のチラシ折りと、挟みこみの作業をする。助っ人集会自体は5時に終わったけれど、実行委員会のメンバーは、そのままさらに2時間居残って、チラシ送付の準備などに追われた。できあがったものを古書店へ運びこみ、ようやく解散したときには、さすがにみんなぐんにゃりしていた。

それから主催者のKさん夫妻と、近所の韓国料理屋へ行った。チャプチェ、チヂミ、海鮮鍋とたっぷり食べて、家路につく。

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2008/04/05

銭湯で古本浴

2008_04070230_4 恋人とふたりで、「月の湯」という銭湯で開かれた古本市に行く。新聞やラジオで紹介されたからか、すれ違うのもやっというほどのたいへんな賑わいで、さらに週刊誌の取材まで来ていた。実行委員に知り合いがいる私たちも嬉しくなって、なんだか気分が大きくなり、つい散財してしまった。

帰りは雑司ヶ谷を抜けて、鬼子母神に寄り、池袋まで出る。恋人につきあってジュンク堂へ行き、本ばかりぎゅうぎゅう詰まった袋を抱えて街を歩きま2008_04070196わり、ふたりでお酒を飲んだ。

寝る前に、伊丹十三監督の『スーパーの女』を観る。子どものころ家族で観た『お葬式』や『タンポポ』を、その時分の空気と一緒に、懐かしく思い出す。

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2008/04/04

それまで

今日も朝からしっかり食べる。もはや半分開き直っている。でも大切な人たちと囲む食卓は、だたそれだけで、手放しに幸福だ。

楽しい時間はあっという間。2泊3日の旅も今日で終わりだ。りんごジュースやらお米やら、お母さんの車のトランクに積まれていたお土産を、私の車のトランクに移し、笑顔で別れを告げた。

次に会えるのは夏だろうか。それまでどうか、お元気で。

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2008/04/03

消費<摂取

まだからだも目覚めきっていないうちから、たっぷりの朝食をおなかにおさめる。昨夜あんなにたくさん食べたのに、またどんどん入っていってしまうから恐ろしい。

罪悪感を少しでも軽減しようと、午後、車で山を下って千本松牧場へ行き、初めて恋人とテニスをした。じつは高校生だったころ、短い期間だけテニス部として活動していたのだけれど(椎間板ヘルニアになって休部)、それも今は昔。考えてみればもう10年もまともにラケットを握っていない。おかげでテニス経験ゼロという恋人と、いい勝負をしてしまった。これで卓球、ボーリング、テニスは、実力伯仲だということがわかった。(きっとこういうのを、「どんぐりの背比べ」と言うのだろうけれど)

宿に帰るとすぐ、お風呂で汗を洗い流した。今日もお母さん、おばあちゃんと一緒だ。教師として定年まで勤めあげたおばあちゃんから、村の歴史について色々と教えてもらう。おばあちゃんの記憶はびっくりするほど鮮明で、固有名詞が次々に出てくる。こそあど言葉なんてほとんど使わないので、感心して聞き入ってしまった。

そして夕食。せっかく運動したのに、けっきょくその何倍も食べてしまい、苦しい。それからまぶたが重たくなってくるまで、5人で夜を惜しんだ。

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2008/04/02

はだかのつきあい

恋人の母、祖父母と、塩原温泉へ行く。お母さんたちは福島から南下、私たちは東京から北上して、宿で落ちあった。

恋人の家族と温泉に行くのは、これで三度目。毎度のことながら、顔をあわせるとすぐにお土産交換会がはじまり、あわせて近況報告がなされる。それがすむと、みんなでぞろぞろお風呂へ行く。私もお母さん、おばあちゃんと一緒に、湯ぶねを出たり入ったりしながら、1時間近くかけて湯浴みを楽しんだ。

そしてお待ちかねの夕食。低価格のわりに豪華な食事がでて、ふうふう言いながらおなかいっぱい食べた。昼食を抜いた甲斐があったというものだ。

夜は恋人とふたりで、家族風呂に入る。小さいながらも露天風呂のついた、快適なお風呂だ。でも残念なことには、露天の温度が低すぎて、けっきょく内風呂しか入れなかった。おそらくは高温の源泉に加水しているから、温度調節が難しいのだろう。代わりに湯ぶねでたくさん歌を歌った。それですっかりいい気分になった。

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2008/04/01

目をまわす

休む間もなく、月末に開かれる古本市の準備に突入。昼から不忍通りふれあい館に缶詰になって、チラシを刷る。その数なんと、1万枚!しかも両面刷り!すべて刷りあがるまでに、たっぷり4時間かかった。

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終わってから春服でも買いに行こうかと思っていたのに、なんだか目がまわってしまったので、やめにする。代わりに恋人とふたり、散歩がてら少し遠方のファミリーレストランへ行った。満開の桜並木をくぐりぬけた先にあるレストランからは、真っ赤な夕陽と、夕陽に染まる電車が何本も見えた。冷たい風の吹くなか、さらに遠まわりして、知らない街を通って帰る。

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